性病の治療中はパートナーと一緒にお風呂に入ってもいいか?

投稿日:2010年6月8日|カテゴリ:基礎知識

●性病の治療中はパートナーと一緒にお風呂に入ってもいいか?
 
答えは「ノー」。他 人と一緒にお風呂に入ってもたぶん病気がうつる確率はとても低いでしょう。けれども、もし自分がパートナーの立場だったら、一緒にお風呂に入りたくはない ですよね。著者は相手に対するマナーの問題として、性病が治るまではお風呂に一緒に入ってはいけませんとご指導しています。
 家族と同居しているなら、湯船に入らずシャワーだけにするとか、家族の最後にお風呂に入って風呂の栓を抜いてしまうとかして、他人への思いやりを持ちましょう。

●性病の治療中に性行為をしてもいいか
 これも「ノー」。 性病の治療中は、たとえコンドームをしていても性行為はしてはいけません。パートナーと性病をうつしあいをしていては、せっかく治療しても無駄になりま す。マスターベーションもNGです。なぜなら、性的な興奮によって性器の血流が増して、ばい菌が体のより深くに入り込んでしまうからです。男性尿道炎患者 では射精のときに睾丸(精巣)方向に逆流してしまい、副睾丸炎(精巣上体炎)の原因になります。

●性病治療中の洗濯物について
 よく、性病にかかると毎日下着を捨ててしまう人がいますが、そこまでする必要はもちろんありません。性病の病原菌は人間の体から離れるとすぐに死んでし まいますから、家族の洗濯物と一緒に洗ってもたいした問題は起こらないでしょう。しかしこれも同居者に対する思いやりを持つ視線で考えてください。もしも 家族のうちに性病の人がいると知ったら、自分の衣類を一緒に洗濯してほしくはないですよね。ですから汚れた下着はほかの衣類とは別に手洗いしてから洗濯機 に入れるようにしましょう。どうしても気がすまなければ衣類乾燥機をお使いください。
たいていの病原菌はいなくなります。
 
 ただし毛じらみ症の場合は虫はヒトの体から離れると1時間ぐらいで死んでしまいますが、卵は天日で干しても生き残ることがあります。この場合も衣類乾燥 機が有効です。布団やシーツなど、乾燥機にかけられないほど大きいものはよく干してから掃除機をかけて卵を吸い取ります。

 漂白剤として使われるキッチンハイターには次亜塩素酸という強力な殺菌剤が含まれています。キッチンハイターを水道水で10倍に薄めたものに一晩つけておけばウィルスも殺せるはずです。